月別アーカイブ: 2011年3月

オオイヌノフグリ




もう3月も終わりですが、田んぼや果樹畑にはまだまだ雪が残っています。田んぼはともかく、果樹畑のほうは剪定枝の処理を進めたい時期なので、「そろそろ溶けてくれ〜」と切実に思っています。

ただ、着実に春が近づいている場所もあるようで、雪が溶けたところではオオイヌノフグリが小さな花を咲かせています。雪の下でどのような準備をしていたのか分かりませんが、雪が溶けて間もないのに綺麗に咲くものですね。

毎年見ていた場所のはずなのに、なんだか今年は感傷的な気分で彼らを眺めています。(めぐ)

浸種




温湯処理のあとは、すぐに「浸種」に移ります。

「浸種」とは文字通り種もみを水に浸すこと。種もみに充分水を吸わせて発芽の準備をしてもらいます。期間は積算温度で120〜140℃を目安に考えていますので、現在の水温だと二週間ちょっとということになりますね。

ちなみに種もみは品種毎にネットの色を揃えて間違えないようにしています。間違えたら大変ですからね(^^;)(めぐ)

学問のすすめ




たまたま本屋さんで見つけ、勢いで買ってしまいました。あまりにも有名な書物ですが、よくよく考えると「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず・・・」の部分以外はほとんど知りませんからね(^^;)現代語訳ということもあって手が伸びました。

「学問のすすめ」は明治初期に書かれたものですが、訳者がけっこう大胆な意訳をしていることもあり、まずまず読み易くなっています。社会体制が一変した明治維新直後の若者向けに書かれたものなんでしょうが、ほぼ安定した現代社会を生きる私たちにとっても耳が痛い内容もけっこう書かれています。私個人としては、独立・自立に向けた考え方と行動についての項がいちばん心に刺さったかな(笑)。

それにしても・・・、あの時代にこのような’指南書’が記され、それを多くの市民が読んでいた(一説には10人に1人)という事実。私たちもますます学ばなければいけないという気にさせられます。まさしく「学問のすすめ」ですね。(めぐ)

温湯処理




ちょっと間が空きましたが、また種もみネタです。芒取り・選別の次は「温湯処理」をおこないます。

この作業は、種もみに付着している可能性がある「バカ苗病」などの菌を殺菌するためにおこないます。一般に種もみの消毒は農薬を使うわけですが、温湯処理は農薬を使わずに殺菌できる方法として近年注目を集めている技術です。

産直センターでは種もみを62℃のお湯に7分浸すことを標準にしています。が、自分でこの条件を整えるのはかなり大変です。そこで産直センターでは温湯処理機(催芽機兼)を2台セットし、組合員が自分で作業できる態勢を準備しています。この機械は温度管理機能とタイマーがついているのでかなり楽に作業ができるんですよ。農薬を使わずに同等の効果を得られるのだから、やらない手はありませんよね!?ということで、毎年多くの組合員がこの機械を利用しています。(めぐ)

もっちぃ駅長のご飯




フラワー長井線宮内駅で活躍するうさぎ駅長もっちぃと、てん、ぴーたーの各駅員。大震災の影響でしばらくお休みしていたそうですが、本日職場に復帰したそうです。ということで、復帰を祝して差し入れの準備をしています。

彼らの好物は「乾かした草」ということなので、野菜農家から規格外の野菜(カブ、くきたち)を分けてもらい、パレットの上で干してみました。数日干してから持っていこうかと思いますが、はたして食べてくれるでしょうか?ちょっと楽しみです。ちなみに食材提供は産直センター野菜部会長の島崎さんです。これからもときどきお願いすると思いますが、よろしくお願いします(^^;)

先月発売した「もっちぃのやきもち」。発売時期が遅かったので売れ行きを心配しましたが、予想を上回るペースで売れたようです。お買い上げいただいたみなさま、ありがとうございます(^^)これからはあまり食べない時期になりますが、まだ宮内駅で販売していますのでどうぞよろしくお願いします。(めぐ)

白鳥!




今日、苗代に使う田んぼの状態を見に行ったら、隣の田んぼ(JAS有機で管理)に白鳥が来ていました!

田んぼにはまだ50cm程度の雪があるのですが、用水が詰まって水が流れ込んだのか、ここだけ雪が溶けてこんな状態になっていました。そこに三羽の白鳥飛来し、私が見たときは水に浮かんで優雅に遊んでいるようでした。プチ「白鳥の湖」ですね(笑)。

ゆっくり英気を養ってほしいなと思います。(めぐ)

芒取り 3




そしてこれが出来上がりです。ほぼ完璧な感じですね(笑)

この作業は藁くずが混ざると精度が落ちるようで、今年はだいぶ手間暇がかかってしまいました。このままでは時間がかかり過ぎるので、来年からは予め異物を取り除く方策(籾摺り機に通すなど)を検討しなくちゃいけないなと感じています。

多くの農家は農協等から種子を購入しているのでこの作業は不要なのですが、JAS有機の管理においては「極力有機種子を・・・」ということなので、産直センターではこのような作業をして有機種子を確保しています。

ときどき「JAS有機」と「無農薬」との違いって何?と質問されますが、こういった細かい部分にまで規定があること(例えば隣接農地との緩衝地帯などもそう)がJAS有機の特徴なのかと思います。もちろん「無農薬」がそれらを無視しているという意味ではなく、法的な決まりがないということです。こういった微妙な部分まで法律で担保している無農薬栽培がJAS有機栽培だと理解していただけば、とJAS有機栽培をしているひとりとして思います。

ちなみに・・・。有機JAS法の規定はあまりに厳しすぎ、また個人の費用負担も安くないことから無農薬栽培をしていてもJAS有機を取得しない農家も存在します。欧米で云うところの「オーガニック」。どのラインが適正なのか、再検討が必要な時期に差し掛かってきているのかもしれませんね。

なんだか本題より長くなってしまいましたが以上です。(めぐ)

芒取り 1




そろそろ農業ネタを再開したいと思います。第一弾は「芒取り」です。

「芒(のぎ)」。これを言葉で説明するのは難しいので辞書を引くと〔イネ・ムギなどの実の殻にある堅い毛〕とあります。う〜ん、やっぱり分かり難い・・・。この「芒」、残っていると種まき機に引っかかったり均一にまけなかったりする(らしい)ので、予め除いておく必要があるのです。

そしてその作業はこんな感じ。この機械は芒取りと網目選別が一連の流れでできるので助かっています。

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