月別アーカイブ: 2012年2月

雪の下の生きもの調査 2




採取してきた土をきれいに洗い、濁りのない状態でイトミミズ等を探します。水温が低いと動きが鈍くて見つけにくいので、私たちは30℃くらいのぬるま湯の中で探すようにしています。矢印の先に半透明の「C」の字みたいなのがイトミミズなんですが、この写真で分かりますかね?私たちも目を凝らして必死に探しています(^^;)

今年は「冬期湛水」が環境直接支払いのメニューになったこともあり、その筋では「雪の下は実際どうなってるの?」という関心が密かに高まってきています。ということで今回は公的機関からの参加もあり、いろいろと意見交換もできてよかったです。雪の下のことはまだはっきりしない点も多いのですが、こういった取り組みから積雪地帯での冬期湛水の効果を明らかにしていければいいなと思っています。(めぐ)

雪の下の生きもの調査 1




今日は「雪の下の生きもの調査」をおこないました。ふつう「生きもの調査」といえば暖かい時期にやるものなんですが、何年か前に「雪の下でも水が溜まっていれば生きもの(イトミミズ等)はゆっくりと活動している」という話を聞いてうちでもやってみようと思い、今年で三年目の取り組みになります。

で、写真は田んぼに積もった雪を掘っているところです。積雪は50cm程度だったのでそれほど大変ではありませんでしたが、ここから土を採取してイトミミズ等を調べます。

次へ(めぐ)

JAS有機のシール




今日は明日出荷するJAS有機栽培米の準備をしていました。

この写真の中央に光輝くJAS有機のシール。このシールは「有機農産物の日本農林規格(JAS有機)」という国の規格をクリアした農産物にしか貼ることができない、本来ならばとても価値のあるシールなんですが・・・どうにも認知度が低いのが悩みなんですよね(>_<)

日本農林規格(JAS)が定める有機農産物の規格は生産管理から書類の記入まで多岐にわたり、その内容もかなり厳格なものになっています。私たちもそれなりの労力を注いでJAS有機を取得し有機農産物の生産に励んでいるので、JAS有機の認知度が向上してくれないと努力が報われないし正直困るんですよね(>_<。)お国はこれだけ厳しい基準を課しているわけなんだから、せめてそれに見合った広報はしてほしいものです。今のままじゃただ農家に厳しいだけで、本来の目的である有機農産物の普及拡大なんて“夢のまた夢”みたいな話ですからね。

ちょっと愚痴っぽくなりましたが、有機栽培米を出荷するときにはいつもいつもそんなことを考えています。(めぐ)

びっくりドンキー 生産者協議会




今日はハンバーグレストラン「びっくりドンキー」を経営している(株)アレフの生産者協議会が開催されました。

(株)アレフは環境問題にすごく力を入れて取り組んでいて、同じく環境重視の稲作に取り組んでいる私たちもアレフに負けじと頑張っているところです。もちろんバイヤーさんと生産者団体という関係なので、すべてが「同じ目線」という訳にはいきません。そこでこういった場で考え方を共有し、同じ方向性で頑張っていこうというのがこの協議会の主旨であると思います。今回もなかなか実りある協議会でしたし、私たちもまた頑張っていかなくちゃなと感じているところです。

いまびっくりドンキーでは「無農薬米」をお店で提供することを検討されていて、既に一部の店舗では提供を始めています。という訳で私たちも無農薬米(うちはJAS有機)の面積拡大が差し迫った課題になっています。生産現場としては技術、労力、コストなど課題も多いのですが、外食チェーンが無農薬を提供するなんて前代未聞ですし、実現すれば世間に与えるインパクトも大きいはず。いろいろと難しいことも多いですが、生産現場の私たちも頑張っていきたいものですね。(めぐ)

冬期湛水@交流田んぼ




ここ数日の安定した天気に昨日は雪ではなく雨降り。そして今日は風は強いけどスカッとした晴れ。なんだか春が近づいてきている感じがしますね。これが気のせいじゃないことを願いたいものです(^^)

雪もかなり減ってきたので交流田んぼの湛水状況を確認してみたのですが、とりあえずちゃんと水が溜まっていたので安堵しています。交流田んぼはJAS有機なので溜まってなくても環境直接支払いは受けられるのですが、溜めてるつもりなのに溜まっていないというのもなんだか残念ですからね。

「特別栽培+冬期湛水」で環境直接支払いを受ける場合、基準では2ヶ月間以上水が溜まっていないといけません。そして山形県では雪に覆われている期間は湛水期間に含まないという方針らしいので、2ヶ月湛水はなかなか厳しいハードルとなっています。税金を投入する以上確認できないところまで認めることが難しいことは理解しますが、積雪地域にとっては正直厳しいですよね(-_-)

積雪地帯での取り組み実績が少ないことも認められない一因ということらしいので、直接支払い以前から取り組んでいた我々としてはいろいろなデータを残していくことにも大切だと考えています。どこまでできるかは分かりませんが、先進地域のひとつとして頑張っていきたいですね。(めぐ)

環境保全型農業推進コンクール




今日の日本農業新聞に、すごーく小さい記事ですが「環境保全型農業推進コンクール」の結果が載っていました。

じつは私もよく知らなかったんですが、(農)山形おきたま産直センターも県の推薦でコンクールにエントリーしていたらしく、めでたく優秀賞を受賞いたしました。エントリーしたこともよく知らなかったのであまり実感もないんですが、私たちの取り組みが全国でも一定の評価を得たことについては嬉しいですし、これを今後の糧にしていかなければいけないなと思っています。

それよりこの記事の小ささは何なんでしょうね(–;)規模で米豪中などに対抗できない日本の農業(主に穀物)において、環境保全・創造への取り組みはかなり重要なはず。農家への啓蒙という観点からも、もうちょっとなんとかならないのか?という気がします(-_-#) (めぐ)

定期総会




今日は(農)山形おきたま産直センターの第15回定期総会でした。一年を総括し翌年度の活動方針等を決める大切な集まりなので、多くの組合員が集って活発な議論が展開されました。方針自体に大きな変更はなく、これまで通り環境・生きものと調和した農業を目指していく訳ですが、平成24年度も組合員みんなで力を合わせて頑張っていきたいと思います。

写真は記念講演をおこなった農民連分析センターの八田所長です。放射能汚染関するお話でしたが、私たちではなかなか理解できないような事柄を分かりやすく説明していただきました。原発事故による放射能の影響は残念ながら単年度では収束しません。そんな状況で私たち農家ができることのヒントをいただいた気がします。今後に生かしていきたいものですね。

最後になりますが、お忙しいなか出席いただきました来賓の皆さまにはこの場を借りて御礼申し上げたいと思います。(めぐ)

配達にて




今日は月に一度の“地元米配達”の日。長井市と米沢市を回ってきました。もう何年もやっているので慣れたものと言えば慣れたものなんですが、この時期気になるのはやはり雪と道路の状況です。配達の場合は細い道とかも通らないといけませんしね(^^;)

とくに米沢は南陽より雪が多く、町中は細い道も多いので私的には“要警戒”なんですが、ここ数日の好天で道路の除雪・排雪がかなり捗ったようで、思っていたよりも全然走りやすい状態でした(^^)あらためて除雪業者の方々には感謝です!

写真は米沢でも雪が多い簗沢という地区の道路です。右側の雪壁で3mくらいありましたが、きっちり除雪してあって走りやすくて助かりました(^^;) (めぐ)