ふたつの写真、同じ雪の下なのにずいぶん違いますよね。どうせ冬は雪が積もって何もできないのだから、水を溜める段取りをして生きものたちが活動できる場所を確保してあげたほうがいいですよね。そんなふうに思います。また、田んぼに水が溜まっていることで、地下水への涵養効果もありそうです。どうせ何もできない時期なのだから、ちょっとでも環境に優しいことをしていると思ったほうが気分的にも良いですよね(笑)。
ちなみに冬期湛水で有名なのはトキとコウノトリの野生復帰に取り組んでいる佐渡市と豊岡市、それにラムサール条約の登録湿地である宮城県の蕪栗沼周辺水田などでしょうか。こういった地域は行政、市民の関心も高く、もう私たちにとっては羨ましい限りなのですが、私たちもめげずに頑張っていきたいですね。
そして、現在農水省が検討している「環境保全型農業直接支援対策」のメニューには、冬期湛水管理(特別栽培とセット)が考えられているそうです。私は今の戸別補償のように一律あてがうような政策はどうなのかと考えている(下がりすぎた米価をある程度補填する必要はある)のですが、「環境保全」という目的がはっきりしている支援であればある程度国民の理解も得られるだろうし、良いのではないかと思います。早くそうなってほしいですね。
長々と書きましたが以上です。(めぐ)