月別アーカイブ: 2011年2月

雪の下では 3


ふたつの写真、同じ雪の下なのにずいぶん違いますよね。どうせ冬は雪が積もって何もできないのだから、水を溜める段取りをして生きものたちが活動できる場所を確保してあげたほうがいいですよね。そんなふうに思います。また、田んぼに水が溜まっていることで、地下水への涵養効果もありそうです。どうせ何もできない時期なのだから、ちょっとでも環境に優しいことをしていると思ったほうが気分的にも良いですよね(笑)。

ちなみに冬期湛水で有名なのはトキとコウノトリの野生復帰に取り組んでいる佐渡市と豊岡市、それにラムサール条約の登録湿地である宮城県の蕪栗沼周辺水田などでしょうか。こういった地域は行政、市民の関心も高く、もう私たちにとっては羨ましい限りなのですが、私たちもめげずに頑張っていきたいですね。

そして、現在農水省が検討している「環境保全型農業直接支援対策」のメニューには、冬期湛水管理(特別栽培とセット)が考えられているそうです。私は今の戸別補償のように一律あてがうような政策はどうなのかと考えている(下がりすぎた米価をある程度補填する必要はある)のですが、「環境保全」という目的がはっきりしている支援であればある程度国民の理解も得られるだろうし、良いのではないかと思います。早くそうなってほしいですね。

長々と書きましたが以上です。(めぐ)

雪の下では 2




そして、こちらは水を溜めていない田んぼです。溜めていない田んぼを掘ったのは初めてだったのですが、凍っていて思った以上に水っ気がなく、正直「こんなに違うのか!?」と感じました。雪の下なのでもっとびちゃびちゃした感じなのかと思ったんですけどね。。。

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雪の下では 1




私たちの米づくりの特徴のひとつである「雪みず田んぼ」。雪が積もってしまえば下のことは分からなくなってしまいますが、ちょっと雪の下の覗いてみました(ちなみにまだ80cmくらい雪が積もっています)。

まず「雪みず田んぼ」をしているところのものから。晩秋からの雨水を溜めておくことで、水の表面は凍って雪は積もるものの、氷の下は水の状態が保たれます。そして、この中で微生物やミジンコ、イトミミズなどがゆっくりと活動を続けるので、結果として土づくりにも貢献してくれるわけですね。また、水を湛えていることで、地下水への涵養効果もあるのかな?という気もしますね。

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農機具展示会




今日は某メーカーさんが開催している「農機具展示会」に行ってきました。雨で農作業を休みやすい状況だったこともあり、会場はかなり混んでいました。

農機具展示会なのでトラクター、田植機、コンバインなど主だった機械は何でもありましたが、今日いちばん時間をかけて見たのは籾摺り機でした。何と言ってもいま使っているものと比べて格段に性能が良い(気がする)!すぐにどうこうという話ではありませんが、目の前に高性能なものを見せられればちょっと心が揺らいだりしますよね。

基本的に農家は機械好きな人が多いのですが、好き嫌いに関わらずいろいろ見て歩くのは楽しいものですね。(めぐ)

カツカレー大盛り




先日、とあるお店で「カツカレー大盛り」を注文したときのこと。ラーメンの丼で出てきてちょっとビックリでした。どうみても「カレー丼」な感じですね(^^;)ちなみに並盛りはふつうのカレー皿でした。以前出前で頼んだときもカレー皿だった気がするし、この日は特別サービスだったんですかね!?

以上、どうでもいいネタでした。(めぐ)

雪原を疾走!?




ここ一週間くらいすごく天気が安定していて、たくさんあった雪もかなり減ってきました(それでも1mくらいある!)。

果樹畑には雪消し用の炭や燻炭を撒布していますが、畑もそれなりに広いので炭をそこまで運んでいくのもなかなか大変だったりします。そこで登場したのがコレ、キャタピラー式のキャリアです。キャタピラーの幅も広く、パワーもあるので雪の上でも不自由なく動くことができました。これなら遊びにも使えるのではないかと思えるくらいでしたね。今年は大雪でいろいろと被害が出ていますが、今回は思わぬ新兵器の登場でちょっと楽しむことができました。(めぐ)

定期総会




昨日は産直センターの定期総会でした。会社でいうところの株主総会みたいなもので、財務報告や今後の方針などの提案、それに対する質疑などがおこなわれました。そして、今年の総会では例年以上に「生きもの」という言葉が多く登場しました。組合としてさらに力を注いで頑張っていくということなので、私たちスタッフも「さらに頑張らなくちゃ」と感じた次第です。

総会の後には農水省の望月氏から環境政策についての特別講演をいただきました。現在おこなわれている「農地・水・環境保全向上対策」から来年以降の施策及びその考え方についてのお話でしたが、ひと言で言えばより取り組みの質と成果が問われるような制度になっていきそうな感じです。個人的にはそのほうが良いのでは、と思いましたが、今後どのようになっていくのか注目ですね。

さて、話は少し脱線します。昨今世間を騒がせているTPP関連の議論で、「強い農業」という言葉をよく聞きます。そりゃ強いに越したことはないと私も思いますが、日本の土地条件や気候などを考えれば限界があるし、米豪などには到底太刀打ちできないだろうなと思います。それに強い国や地域の農業だけが生き残ればいい、という問題でもないはずです。そこで浮上してくるキーワードが「環境」だと思います。農業と自然環境・文化などとの関係をもう一度整理し、生産はもちろん、本当に大切なことを護ろうと頑張っている農家については規模の大小に関わらず税金による直接支援を受けられる制度になってほしいな、と私は思います。今回望月氏の話を聞いていてそんなことを考えた次第です。国民的合意の上、そういう政策が実現する日が来てくれるといいんですけどね。(めぐ)

もっちぃのやきもち




今日は「もっちぃのやきもち」の発売記念イベントをフラワー長井線宮内駅でおこないました。急な企画にも関わらず多くの方にお集まりいただき、終始賑やかな雰囲気の中でできたことに心から感謝申し上げます。また、品切れになるほど多くの方にご購入いただき、本当にありがとうございました。これからは品を切らさぬよう頑張りますので、今後ともよろしくお願いいたします。

さて、私はよく知らなかったのですが、今朝の山形新聞には「もっちぃのやきもち」の紹介記事が載っていたそうです。この記事を見てお越しいただいた方もけっこういたようで、私としては山形新聞さんに感謝しつつ、今更ながら新聞の影響力を再認識した次第です。こちらも本当にありがとうございます。

さてさて、おかげさまで好調なスタートを切った「もっちぃのやきもち」。これからもどうぞ宜しくお願いいたします。(めぐ)

雪消し その後




見えにくいかもしれませんが、炭を撒いたところと撒いていないところでは結構差ができています。今朝少しだけ雪が降りましたが、明日以降も天気予報は比較的良いようなので、どんどん溶けていってほしいものです。

ちなみに雪による枝折れはかなり酷い状況のようです。雪が溶けてからじゃないと何ともなりませんが、ちょっと先が思いやられますね・・・。(めぐ)

雪消し




今年くらい雪が積もってしまうと、当然ながら雪解けも遅くなりそうです。ということで、田んぼに炭をまいて雪消しに励んでいます。

小学校の理科の授業ではありませんが、黒いものは光(熱)を吸収しやすいので早く雪を溶かしてくれます。雪の場合は「白」と「黒」での比較になるので、その差はかなりはっきり現れます。

ただ、この作業は天気が続く時を見計らってやらなくてはいけません。雪が降ると「黒」が埋まってしまいますからね。昨日今日でかなりの部分は終わらせましたが、この先しばらくは雪が降らないことを願いたいものです。そして、少しでも早く雪を溶かしてほしいものです。(めぐ)