先週の土曜日、おきたま産直センターの定期総会がありました(誰もブログに取り上げず申し訳ありません)。総会では毎回記念講演(学習会)をセッティングしていて、今回は「環境保全型農業直接支払い」について東北農政局の担当課長さんからご講演をいただきました。
環境直接支払いはH24年度から始まった取り組みなんですが、H27年度はいろいろと変更点(拡充)があるということで私たちも関心があるところでした。詳しくは農水省のHPにも載っているのでそちらをご覧いただければと思いますが、内容的には”1歩前進”といった感じでしょうかね。
「環境直接支払い」は環境や生きものにやさしい取り組み(国や地域が定める)をしている農家に国が直接支援する制度で、EU諸国では農家の大きな収入源にもなっています。日本では農家に対する補助は”ばらまき”が多いとよく批判されていますが、この制度は目的が明確になっている分いいのではないかなと思います。まだまだ”大きな収入源”とは言えない日本版の環境直接支払いですが、EUみたいになっていってほしいなと個人的には思います。
月別アーカイブ: 2015年2月
富士山の日
ねこの日
たらの芽
芸工大卒業制作展
今日は山形市にある東北芸術工科大学の卒業制作展に行ってきました。
芸工大さんとはお米に関するプロジェクトをさせていただいており、そういったご縁もあって昨年から卒業展を見に行くようになりました。私自身はアメトーーク!の”絵心ない芸人”を見て強く共感するくらい美的センスが無いのですが、やっぱりその道に長けた人は違いますよね!今回もいちいち唸りながら見学させていただきました。
卒業展に行くようになって知ったことですが、芸工大には校名にある「芸術」「工芸」以外にも「映像」「企画構想」「建築デザイン」などさまざまな学科があるんですよね。プロジェクトの学生さんと接していても、やりたいことが明確になっている分だけより実践的に学んでいるような気がしますし、大学に通ったことがない私が言うのもなんですが「目標を持ってしっかり勉強してるんだなぁ」と感じたりもしています。
今年卒業する学生さんとは直接の関係はありませんが、これから実社会で大いに活躍してほしいものだと思います。そしていまうちのプロジェクトに関わってくれている学生さんたち、プロジェクトももうちょっとだけど、うちを実験台にしていいから大胆に挑戦していろいろなことを経験していってちょうだいね!
お米屋さん訪問
昨日今日の2日間、私たちのお米を扱っていただいている関東のお米屋さんを何店舗か訪問させていただきました。今回はアポを取らず突然の訪問という形になってしまいましたが、仕事の手を止めていろいろなお話しを聞かせてくださり、ほんとうに感謝しています。
今回の訪問ではいろいろなご意見、ご要望をいただきましたが、生産現場ではとても思いつかないようなことがいくつもあって、とても勉強になりました。すぐ改善できることはすぐに、時間が必要なことも着実にやっていきたいと思っています。同時にこちらの取り組みなどもけっこう話せたので、私としては「まずはよかった~」と安堵しているところです(^_^;)
なかなか東京に行くこと自体が少ないのでお米屋さんを訪ねる機会もそうはないのですが、また時間を見つけて回ったみたいなと思っています。そのときはまたよろしくお願いいたします。
日本アグロエコロジー会議
今日は東京の明治学院大学で開催された「日本アグロエコロジー会議」というものに参加してきました。
アグロエコロジー、なかなか聞き慣れない言葉かと思います。私自身も今回初めて聞いた言葉なのでうまく説明できないのですが、有機的な農業と社会運動的な活動が連携していまの工業形農業や社会を変えていこう、というイメージかなと思います(興味のある方はネット等で調べてみてください)。
今回の勉強会では
・世界各国のアグロエコロジー事情
・日本での実践事例
・世界の種子問題
などについて中身の濃い議論されました。グローバル企業による農業(種子)支配の問題などはかなり深刻な印象を受けましたが、農家と市民が協力してさまざまな取り組みを始めていることに心強さも感じてきました。
東日本大震災以降、農家と市民の関係を見直す動きが目立ち始めているようです。それぞれの強みを活かした濃い関係が築ければいまの際限ないグローバル化へのブレーキになり得るでしょうし、私たち農家もそういう観点から頑張っていかなくちゃいけないんだなとということも感じました。それぞれの立場で出来ることから頑張っていきたいところですね。
なんよう雪灯かりまつり
コンソーシアム
加工米出荷
今日は加工米の出荷がありました。
加工米とは主食(ご飯)以外の用途に使われるお米のことで、お煎餅やお餅、米粉製品など加工食品の原料になることが多いようです。
加工米の取り組みは減反政策(生産調整)の選択肢のひとつになりますが、転作(違う作物をつくること)などと違い田んぼを田んぼのまま使えることが農家にとってはメリットなのかなと思います。一方で収入面や需給バランスなどの問題もありますけどね・・・。
生産調整では加工米、飼料米など主食じゃないところに振り向ける政策が採られていますが、そんなことより学校給食のパンをお米に切り替えてくれればいいと思うんですけどね。米粉でパンもできるわけだし。アメリカの圧力とかいろいろ難しいんでしょうけど、お国にはちょっと頑張ってほしいところですね。