月別アーカイブ: 2009年7月

in大潟村 番外編




さて、大潟村シリーズの最終回です(番外編ですが・・・。)。

大潟村から比較的近い能代市に高校バスケット界の雄、能代工業高校があります。秋田までくることはそうないし、せっかくの機会なので足を伸ばして見に行ってきました。

突然行ったので体育館に入ることは自制しましたが、敷地内にある銅像(モニュメント?)の写真を撮ってきました。ちなみにこの銅像のモデルは同校OB三浦祐司さん(ダンクができる小学生として有名だった)だといわれています。今なら能代工業のOBといえば田臥勇太でしょうけど、我々のころのスターは間違いなく彼でした。なんだかすごく懐かしい気分になりましたね。

近年の能代工業高校は留学生パワーを前に苦戦を強いられることが多いようですが、何と言っても日本一の伝統校、これからも頑張ってほしいものだと思います。


さてさて最後になりましたが、今回受け入れていただいた大潟村のみなさま、段取りその他でご尽力いただいたみなさま、本当にありがとうございました。いろいろな面で感じ入ることの多い、とても有意義な時間を経験させていただきました。大潟村のみなさんに負けぬよう、我々おきたまも頑張っていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。(めぐ)

大潟村編〈完〉

in大潟村 4




大潟村には北緯40度、東経140度が交わるポイント(経緯度交会点)があり、そこに記念塔が建っています。一面田んぼの大潟村でこの交差地点が農道脇にあるというのは、はたして計算済みだったのか?それとも単に偶然だったのか?いや、もちろん計算済みでしょうね。

ちなみに10度単位で交差しているのは日本でここだけらしく、村のHPには「まさに地球の広がりが実感できる場所」と紹介されています。

そして、北緯40度ラインには、北京、マドリード、ナポリ、ニューヨークなど、東経140度ラインにはハバロフスク、ニューギニア島などがあるそうです。(めぐ)

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大潟村でもチェーン除草をおこなっているそうで、自作のチェーンや機械を見せていただきました。位置によって長さを変えたり、時期によってチェーンのサイズを変えたり、先をニ岐にしてみたり、いろんなことを考えながら改良を加えていっているそうです。

自分の使い方や田んぼの状態にあわせて機械や道具を改良する。簡単に出来そうで、これがなかなか難しいのです。私にとっては不得手な分野なんですが、見習ってなんとか頑張っていきたいなと思いました。

ちなみに私が見せていただいた田んぼは3〜4回チェーン作業したそうですが、ほぼ草を抑えていて、予定収量を十分確保できそうな感じでした。

もちろん田んぼに入らず抑草できるのが理想なのですが、すべての田んぼで成功させるのは至難の業です。さまざまな方法を組み合わせ、少ない労力でいい田んぼをつくる努力と工夫をそれぞれがしています。そういう意味でも先進農家を見学させていただく機会というのは本当に貴重な経験になりますね。(めぐ)

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大潟村は干拓地ということで、一面田んぼしかないのかなと思っていました(大潟村の皆様、スミマセン)。たしかに一面田んぼなんですが、周囲には林があり、田んぼにはビオトープや魚道があったり、生きものとの共生を考えた取り組みを進めているのが分かりました。ビオトープにはオタマジャクシ、コガムシ、コオイムシ、アメリカザリガニなどが、田んぼにはアシナガクモがたくさんいました。棲みやすい環境を整えることで、元々の田んぼと変わらない生物多様性の世界をつくりあげているようでした。いや、ふつうの田んぼ以上かな。

写真は田んぼの排水側に設置されている魚道です。高低差は1.5mくらいあるんですが、ドジョウやフナ、時々コイも上ってくるんだそうです。なんだかすごいですね。

田んぼの基盤整備などで川・用水路と田んぼの往来ができなくなったことが、昔はふつうに見られたメダカやフナ、ドジョウなどが激減した要因のひとつとも言われています。

うちも魚道設置を検討したことはあるんですが、こういった事例を参考にしたいところですね。(めぐ)

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昨日(あれ?もう一昨日か)から秋田県の大潟村に来ています。

大潟村・・・。だいたいの人は「干拓地でとにかく規模がでかい!」というイメージを持たれるのではないかと思います。私もつい最近までそのようなイメージを持っていました。しかし、生きもの調査で知り合った人たちから大潟村の環境保全型農業の取り組みを聞き、「見に行ってみよう」と思った次第です。

まず初回は大潟村の田んぼ風景から。この写真では伝わりにくいとは思いますが、やっぱり大きいです。田んぼ1枚が約1.2haという区画で、12枚で15haというのが標準的な経営規模らしいです。当然機械も大きいし、いちいち驚くことばかりです。そして、生産面でも販売面でもパイオニア精神に溢れているように感じられ、話をしていてとても楽しかったし、大変勉強になりました。

もっと書きたいことはあるのですが、とりあえず次へ続きます(めぐ)

有機圃場検討会




今日(あれ?もう昨日ですね)は山形県有機農業者協議会の「有機圃場検討会」に参加してきました。

なかなか他の人の有機田を見る機会はないし、どういうことを考えているのかを知る機会もないので、こういう会はとても勉強になります。今回は高畠町の6つの圃場を見て回り、その後質疑応答がありました。うちに限らず有機栽培では主に雑草、病害虫対策が主問題になりますが、活発な意見交換ができて良かったと思います。

こういった取り組みを通して技術の向上と有機栽培の認知度アップが図れたらいいなあと感じています。(めぐ)

写真は開会の挨拶をする山形県有機農業者協議会の平田会長(前おきたま産直センター組合長)です。