月別アーカイブ: 2009年10月

フラワー長井線 2




おきたま産直センターの最寄り駅は「おりはた駅(徒歩5分くらい)」。当然(?)ながら無人駅で、乗るときは写真のような乗車券を取り、降りるときは運転手さんに乗車券と運賃を渡します。ワンマンバスと同じような仕組みですね。ちなみに終点の赤湯駅ではJRの改札を通らなくちゃいけないので、降車時に「精算済み証明書」をもらいJRの改札に出します。

私は山形に来るまで無人駅というものを経験したことがなく、こういったことに最初はすごく戸惑った記憶があります。今にして思えば大したことじゃないし、いい思い出なんですけどね。(めぐ)

フラワー長井線 1




南陽市の赤湯駅〜白鷹町の荒砥駅を結ぶフラワー長井線。普段乗る機会はほとんどないんですが、今日久々に乗ったのでちょっと写真を撮ってみました。乗客はほとんど居なかったものの車内で撮るのはけっこう恥ずかしく、かなり半端な写真になってしまいましたね。

映画「スウィングガールズ」でちょっと注目を集めたこの路線。これからの時期は紅葉を楽しみながら、という楽しみ方もいいのではないかと思いますよ。(めぐ)

イナゴ




普段は大きさや羽とかでなんとなく見分けていますが、写真にするとイナゴとバッタ(とくにトノサマバッタ)は見分けにくいよなぁ、なんて思ったりもします。これはイナゴで間違いないと思いますけどね。

ちょっと話は逸れますがご勘弁を。日本で生活しているとあまり実感がないんですが、世界的には人口増加や異常気象による食糧不足が大きな問題になっています。難しい問題であると思いますが、FAO(国連食糧農業機関)では問題解消の切り札として「田んぼ」に着目しています。そしてその理由のひとつが「米とともに、田んぼに集まる生きものも食糧になる」ということなんだそうです。日本で言えばドジョウやイナゴのことですね。田んぼを軸とした生物多様性が食糧問題解消の一助になるのだとすれば・・・、ちょっと期待しちゃいますね。ちなみに他の理由としては生産性、連作、水資源の循環などがあるそうです。いずれにしても世界的には田んぼの価値が見直されているということなんでしょう。

来秋名古屋で開催されるCOP10(生物多様性条約締結国会議)では、田んぼの生物多様性や多面的機能に注目が集まるのでは、と言われています。田んぼやお米の価値が見直される契機になってくれるといいんですけどね。

ああ、長々と書いていたら日付が変わってしまった。纏まりのない文章ですみません。(めぐ)

アマガエル




あまり珍しくありませんが、もう少しすると冬眠しちゃいそうなので、見られるうちに載せておきたいと思います。

この日はとても暖かかったので活発に動いていましたが、もう最低気温は一桁で、かなり寒くなっています。彼らもきっと朝晩は辛くなってきてるんでしょうね。(めぐ)

コカマキリ




これはカマキリですが、茶色っぽいのでコカマキリのほうかなと思います。肉食でトンボやクモ、カメムシ、イナゴなど、田んぼを代表する生きものを軒並み食べるそうです。

ちなみにこれからが産卵期ですが、卵のうを産みつける高さによって雪が多いとか少ないとかいったりします。私は今まで気にしたことはないんですが、そういう観点から見てみるのも面白いかもしれないですね。

さらに。手前に見えるのは赤米の穂ですが、ふつうの稲穂と比べて明らかに芒(のぎ、籾の先端のヒゲみたいなやつ)が長いです。水分が高かったこともあり、コンバインのタンクから排出するときや乾燥機にあけるときにいちいち詰まり、なかなか大変でした。ふつうの米ならこんなことは滅多にないんですけどね。(めぐ)

赤とんぼ




今日赤米(夕焼けもち)を刈り、今年の稲刈りは全て終わりました。

稲がなくなってしまうとこういった写真が撮れなくなっるので、何枚か撮り納めてみましたのでアップします。

まずは稲穂に留まる赤とんぼです。大きさからすると夏アカネのようですがどうでしょうかね。

赤とんぼは稲刈り後の田んぼに産卵するので、「早く刈ってくれ〜」とか思いながら眺めているのかもしれませんね。(めぐ)

ウシハコベ?




ちょっと前の、稲刈りの時に撮ったものです。

花よりも特徴的な葉っぱが目立つこの花。自分では名前が分からなかったので何人かに訊いてみましたが、一様に「あー、なんだっけ?ときどき見るんだけどなあ。えーと、なんだっけ?」的な反応ばかり。。。そんなこんなでいろいろ調べてみた結果、ウシハコベではないか、ということになりました。言われてみれば確かにそんな感じがしますね。(めぐ)

霜降


fallingfrost.png

本日は24節気の一つ霜降だソウデス。「露が冷気によって霜となり始めるころ」の意だソウデス。虫が地中にもぐる時期とされているソウデス。

ソウデス。雑誌に書いてあったことを書いた為に「ソウデス」が文末に付いてしまいました。

置賜地方では本日濃霧でしたが、冬はどんどん近づいてきます。「今年度も見える虫、見えない虫達よありがとう。啓蟄までさようなら。」と大声で言えない言葉を、この場を借りて出させてもらいました。こば

反省&考察 3




さて、長々と書いてきてしまいましたが、なんとなくご理解いただけましたでしょうか?いろいろと考えることの多い一年でしたが、代表的なところを書いてみました。ただ、栽培管理している私ですら試行錯誤の連続という状態ですので、内容が的を得ているかどうかは正直あまり自信がありません。これから来春まで農家は勉強の時期になりますから、いろいろ学びながら来年以降の栽培方法をじっくり検討していきたいと思います。

さて、交流田んぼを設置して3年が経過しようとしています。この間多くの農家や一般の方々が来てくださいました。これまで「恥ずかしくない田んぼをつくらねば・・・」という思いとは裏腹に上手くいかないことばかりでしたが、今年はちょっと光明が見えましたからね。なんとかこの経験を生かして来年には「完成の域」まで足を踏み入れてみたいものです。目指せ、雑草の生えない有機栽培田!!

以上、簡単ではありますが、今年の(個人的な)反省&考察としたいと思います。写真は稲刈り後の交流田んぼです。(めぐ)

反省&考察 2


dryfield.png

前回、初期生育と追肥について書きましたが、今回は中干しについて書きたいと思います。

中干しとは田んぼの水を抜いて乾かすことで、?土を締めて根張りを良くする?土を締めて秋作業で機械がぬからないようにする、などを目的としておこないます。早い人だと6月25日くらいから始めるようですが、「生きものと共生した稲づくり」を目指す私たちとしては、ヤゴの羽化を見届けてから水を抜くようにしています。この地域だとだいたい7月5日以降からということになるのですが、この時期だとまだオタマジャクシがちょろちょろしています。そんな彼らを見てしまうと、どうしても中干し入りが遅くなってしまうのです(今年は7月末)。そんなことを何年か繰り返してきましたが、やっぱり7月中旬にはしっかり中干ししたほうが田んぼにも稲にも良いのだと感じています。

その理由について。まず一つ目は、田んぼがだんだん深くなってきてしまっているからです。秋代かきに始まり、田植え前にも2回代かきするなど田んぼが深くなる要因が多くある中で、一度はきっちり干さないとどんどん深くなり、作業性が悪くなってしまうような気がします。深くならないための方法は他にもありますが、中干しも有効な手段になると思います。

そしてもう一つは、有機肥料の肥効をもう少し早い時期に得たいということです。中干しによって根張りを良くし、かつ有機物の分解を早めることができれば稲の生育にもいいし、追肥も最小限に抑えられるようになるのではないかと思うのです。実際そのようになるかは分かりませんが、やってみる価値はあるのではないかと考えています。

考えてみれば生きものに目が向く前は7月中旬にきちんと中干ししていたんですけどね・・・。ビオトープもあることだし、これからはきっちり中干ししていきたいと思います。

今回もかなり長くなってしまいました。まとまりのない文になってしまいましたが、中干しについては以上です。(めぐ)