月別アーカイブ: 2012年3月

浸種




先日種もみの「温湯処理」について書きましたが、温湯処理の次は「浸種」をおこないます。

「浸種」とは、発芽に向けて種もみにたっぷり水を吸わせることで、積算温度120℃を目安におこないます。なので実際にやることは種もみを水に浸すだけ。適度な水の循環と水温チェックに気を遣うくらいですかね(^^;)でも発芽に向けた大切なステップなんですよ。(めぐ)

有機JAS改正




今日の日本農業新聞にも載っていましたが、4月27日から有機JAS規格が改正されるそうです。

改正のポイントは「有機JASマークを付けて販売する有機農産物は、原則として有機栽培の種苗を使うこと」などらしいです。この改正自体は字面だけを読むと“まあごもっとも”という感じなんですが、有機種苗の供給体勢を改善することなく法律だけを改正することには正直疑問を感じます。だって、有機種苗なんて現状ではそう簡単に入手できないですからね。文中に「有機栽培を支援する仕組みがないなかで制限や規制ばかりが先行している・・・」とか「国は有機農業を振興する立場なのに制限ばかりしている・・・」という有機農業者のコメントがありますが、私の経験からもまさにその通りだと思います。

何年か前に国会では「有機農業推進法」なるものが成立しているはずですが、「有機農業を推進する気、本当にあるの?無いの?いったいどうなってるんだい?」と訊いてみたい気がします(?_?)無いなら無いで構わないんで、はっきり言ってほしいなと個人的には思います。

かなり愚痴っぽくなりましたが、苦労してJAS有機認証を取得している立場としてはホントにボヤきたくなるニュースだったんですよ(>_<。) (めぐ)

白鳥の雪みず田んぼ




「白鳥の湖」ならぬ「白鳥の雪みず田んぼ」です。雪みず田んぼに取り組んで以来「こういう写真を撮りたいなぁ〜」と思っていたので、今日はちょっと嬉しい気分です(^^)

一昨日より昨日、昨日より今日、といった感じで白鳥の数も増えているようで、今日は30羽以上いるようでした。「やっとここの環境の良さに気がついたか(^O^)v」と悦に入っているところですが、ニュースによればもうとっくに北帰行は始まっているそうです。なのでそんなに長くは居ないでしょうけど、ここでしっかり休んで元気に北へ旅立ってほしいと思います。(めぐ)

温湯処理




今日は種もみの「温湯処理」をおこないました。温湯処理は農薬を使わない種子消毒の方法として徐々に普及し始めていますが、おきたま産直センターでは実施100%を目標に掲げ、このような機械を設置して共同で作業してもらうようにしています(昨年実績もほぼ100%)。お湯に浸けること(62℃7分)で農薬と同等の効果が得られるんだから、取り組まない手はないですよね!?

私のところは既に21日に済ませていたのですが、種子更新用の種もみが今日来たので追加で作業しました。種まき予定日から逆算して日程を組んでいるので、もうちょっと早く来てくれれば良かったんですけどね・・・。(めぐ)

白鳥!




今朝うちの田んぼに白鳥が4羽来てました!「雪みず田んぼ」で周りの田んぼより早く雪が溶けているからかな?とか思ったりもしますが、やっぱり嬉しいですね(^^)

朝はまだ田んぼの水の表面が凍っていたようなので近くで佇んでいましたが、溶けたらきっとすいすい泳ぐんでしょうね。ゆっくり羽を休めていってほしいです。(めぐ)

交流田んぼ




今日の交流田んぼです。雪溶けは例年より遅いもののそれなりに減ってきていて、部分的に水面が見えるようになりました。週末くらいから気温も上がるようなので、一気に雪溶けが進むんじゃないかと思います。まあもうすぐ4月ですから溶けてくれないと困りますよね(^^;) (めぐ)

里田米




カリフォルニア産「あきたこまち」のとなりには佐渡島の「里田米」がありました(^^;)ネーミングから連想される通り、タレントの里田まいさんが佐渡島でつくったお米なんだそうですよ。里田さんは北海道のイメージしかなかったんですけど、佐渡の環境保全に携わっていたとは知りませんでしたね。でもタレントさんとかとコラボレーションできたら活動の認知度も高まるし、いろいろと楽しそうだよなぁ。うちもなんとかならんかな?

このお米も来月の精米担当者会議で試食するそうなので、しっかり味わって食べてみたいと思います。(めぐ)

探せばあるもんですね(^^;)




外国産のお米について何度か書いてきましたが、探せば身近なところにあるものなんですね(^^;)

「外国のお米、一度くらい食べてみないとね」とか産直センターの事務所で話していたら、職員さんが精米担当者会議の試食用に購入してくれていました。来月の精米担当者会議で食べることになりますが、どの程度のものかちょっと気になりますね。う〜ん、違いが判らなかったらどうしよう(-_-;)

ちなみにこのお米はカリフォルニア産の〈あきたこまち〉でしかもJAS有機。外国産でも日本の銘柄を堂々と名乗れることにちょっと驚き、アメリカ産のJAS有機ってどうやって認証してんねん!?基準は日本と同等なのか?とか突っ込みたくなりました。これから徐々に勉強していこうかなと思ってます。(めぐ)

中国のお米 3




ずいぶん飛び飛びになってしまいましたが、「中国のお米」の続きです。

今日の朝日新聞の一面にはこんな記事が載っていました。中国産ではありませんが、アメリカ産のお米は売れ行き好調ということが書かれています。そして中国産は現状では“様子見”感が強いそうですが、「慣れてくれば販売は拡大するのでは・・・」という卸の人のコメントがありました。私たち農家からするとちょっと残念な気がしますが、これも事実として受け止めなければいけないなと思っています。

今回西友が売り出した中国産のお米は5kgで1299円。一般に国産米は1500円以上すると思うのでそれなりの価格差はあります。新聞記事では「外国産好調」とありますが、それでもまだ多くの消費者は国産米を選んでくれるのではないかと私は思っています。その理由は安全面、品質、食糧安保などさまざまなんでしょうが、“日本から田園風景や農村文化が無くなったら寂しいから、若干高くても買い支えよう”というような想いもけっこうあるんじゃないかと思っています。

で、そういう消費者の期待に農家は応えられているのか?ということを考えるのですが、これがなかなか難しい・・・。私は環境や生きものも視点から書きますけど、農薬を多用してほとんど生きものが棲めないような田んぼをつくり、それでいてコストも安くないお米を生産していては、いずれ消費者から見放されても仕方ないんじゃないかと思うんですよね。日本のお米はコスト勝負ではどうやったって外国産に敵いません。経営を成り立たすためにはある程度の税金投入も必要だと思います。ですが国民が「これなら税金使ってでも守らないと!」と言われるような米づくりをしていなければどうにもならないと思うんですよね。その方法は環境だけに限らないと思いますが、やっぱり時代に合った方法を考えて努力していく必要はあるでしょうね。政策的にもそういう農業を支援してほしいですし、消費者の方はそういうお米を選んで食べていただきたいと思っています。

今回の中国産米販売は個人的にけっこう衝撃的だったので、ちょっと長々と書いてしまいました。私は農外出身で過去の農業政策など知らないことも多く、もしかしたらかなり見当違いなことを書いているのかもしれませんが、その場合は“新参者の戯言”として読み流してください(^^;) 以上です(めぐ)

稲作講座




今日はおきたま産直センターの稲作講座がありました。この講座は4、5年前から年2〜3回のペースで開催していて、今回は種まき〜苗代管理についての内容でした。

農薬や化学肥料に頼らないで管理するには、管理する我々が稲の生理をしっかり理解し、彼らが本来備えている力を存分に引き出してあげる必要があります。そのために勉強は欠かせません。また、みんなの経験を集めてより良い方法を確立していくことも大切です。こういった機会を生かし、自らの技術向上を図っていきたいですね。(めぐ)