月別アーカイブ: 2011年12月

年の瀬にあたり


今日は大晦日。あと数時間で今年も終わりですね。今年もこのブログをご覧いただきありがとうございます(^^)

今年は東日本大震災抜きには語ることができない一年となってしまいました。多くの悲劇を生みだしてしまった大地震と大津波。そして目に見えない恐怖を広範囲にばらまき、長期的に不安を与え続けるであろう原発事故。そんな中で比較的被害が軽微だった山形県は、隣県である福島、宮城両県への“支援基地”としての役割を担った訳ですが、あらゆる場面で「ふつうであること」の有り難さを思い知らされました。復興への道のりは長く嶮しいものになるでしょうが、粘り強く頑張っていきたいものですね。

農業について言えば、やはり放射性物質の影響がかなり心配されました。幸い私たちの農産物はすべて不検出という結果だったのですが、頑張って作物を育てても自分たちではどうにもできない事態が起こってしまっている現実に気持ちは複雑です。来年以降、事態が悪くならないことを願うばかりです。

そして環境と生きもののこと。すべてを無に帰すような放射能汚染を目の当たりにして「無農薬や生物多様性が何になるんだろう?」と自問した時期もありました。でも、ウソ偽り無い自然や生きものたちの姿だからこそ伝えられることがあるはずです。そう考え、これまで通りの活動を続けていきたいと思っています。参加型のイベントもありますので、機会があればぜひ置賜までお越しいただきたいと思います。

で、最後に私のこと。私はIターンの新規就農で山形に来ましたが、そろそろこっちに所帯を構えたい(^^;)いつも書き言葉が「私」なので「女性なの?」とか言われたりすることもあるんですが、ちゃーんと男ですよ!お婿さんでもOKですんで皆さん宜しくお願いします!ぜひお世話を焼いてください!

ということで、皆さま今年も本当にお世話になりました。来年が幸多き年となることを願い、年末のご挨拶とさせていただきます。それでは皆さまよいお年を!(めぐ)

仕事納め




私は今日が今年の仕事納めでした。なんだかんだで今年もいろいろなことがありましたが、ここできっちり区切りをつけてまた来年新たに頑張っていきたいと思っています。

さて、「今年の農作業、最後の写真は何がいいかな?」といろいろ考えてみましたが、今回は作業小屋の屋根上からラ・フランス畑を見下ろしている写真にしてみました。ちなみに屋根上には遊びで登ったんじゃありませんよ、雪下ろしです雪下ろし!

ここ数日の降雪で枝の上にはけっこう雪が積もっています。まだムキになって下ろすほどではありませんが、今後の天気は要チェックですね。私は明日から帰省する予定なので何もすることができませんが、年末年始がいい天気であることを祈りたいと思います。

あっ、ブログはまだ更新しますんでよろしくお願いします(^^;) (めぐ)

もっちぃ駅長




山形鉄道フラワー長井線宮内駅の「もっちぃ駅長」です。柵に入っている時間帯に行ったので柵越しでしか撮れませんでしたが、相変わらず白くてかわいいですね(^^)

さて、私たちが企画して今年2月から販売した「もっちぃのやきもち」というお餅。お買い上げいただくと商品価格の10%を山形鉄道さんへ応援資金として還元する、というコンセプトで販売を開始しました。東日本大震災等の影響によって販売期間はかなり短くなってしまいましたが、計133パックをご購入いただき6650円を応援資金として山形鉄道さんに贈らせていただきました。ご購入いただいた皆様には心より感謝申し上げます。今期も年明けから販売再開しますので、またどうぞよろしくお願いいたします(^^)

なんか自分たちの宣伝が長くなっちゃいましたが、この商品はもっちぃ駅長とてん、ぴーたー各駅員の活躍があってこそですからね(^^;)人気者ゆえ忙しい日々が続いているようですが、来年も無理ない範囲で元気に活躍してほしいと思います。(めぐ)

たらの芽 3




芽ごとに切断したたらの木は、写真のように箱に並べて水耕栽培に移ります。その際気をつけることは、芽がぶつからないよう並べることと、カビないように切断面をきれいに洗うこと。でも並べたり洗ったりするのは私じゃないので、じつはあまり詳しいことは分かりません(^^;)

この後は水耕栽培に入るわけですが、うちはそれほど温度をかけないので比較的ゆっくりした芽の成長になると思います。適宜ブログに載せたいと思ってますのでお楽しみに!(めぐ)

冬みず田んぼ




24〜27日頃にかけて東日本の日本海側には大雪の予報が出ています。今のところ(25日午後2時30分)、雪は降っているもののまだ大雪という感じにはなっていません。これからどうなるのかは分かりませんが、この程度で済んでくれたらいいなと思っています。

先ほど少し冬期湛水をしている田んぼを見てきたんですが、まだ雪に埋もれずに頑張ってくれていました。今後のためにもなるべく多く資料を残しておきたいと思い例年以上の観察を続けているわけですが、いつまで水面が見えるかちょっと楽しみになってきました今日この頃だったりします。(めぐ)

たらの芽栽培 2




切ったものはこんな感じで、矢印のところが芽になります。このくらいの長さ(10cmくらい)・太さだと問題ないのですが、あんまり短すぎると立派なたらの芽にならないので、そこら辺は考えながら切っています。ちなみにこの写真だとトゲトゲ具合がよく分かりますね(^^;)

これらを箱に並べて水耕栽培するわけですが、それはまた今度ということで。(めぐ)

たらの芽栽培 1




たらの芽栽培の準備をしています。

畑で育ったたらの木は雪が降る前に穫ってきていた(写真)ので、今は芽ごとに切る作業をしています。切ること自体はアングルカッターでスパッといくんですが、たらの木はすごくトゲトゲが強いので、革手袋を着用して作業しています。次へ(めぐ)

冬至


今日は冬至ですね。私が持っている辞書では「二十四(節)気の一つ。陽暦十二月二十二日ごろ。北半球では一年中で昼が最も短くなる」とありますが、個人的には「夜がいちばん長い日」だと認識しています。

わたしは農業をする前には冬至も夏至もほとんど意識したことがなかったのですが、農業をするようになってからはけっこう気にするようになりました。それは、やっぱり太陽の下で仕事をしているからでしょうね。昼が長くなってくれば「頑張って働かなくちゃ!」という気になりますし、早く暗くなる時期になれば自然と「あ〜、暗くなってきたからそろそろ止めっぺ」というふうになります。やる気になれば電気でも何でもあるのに、やっぱり体は太陽のサイクルに合うようにできてるんでしょうね。これも農業の良さのひとつだと思っています(^^)

山形の場合、これから積雪が増えてくるので今日を境に外での仕事量を増やしていくわけではありませんが、心構えの上では明日から徐々に「春モード」ということになります。ん?ちょっと気が早いかな(^^;) まあ、一年でいちばん長い夜の戯言ということで(笑) (めぐ)

交流田んぼ




本日2本目の投稿です(^^;)

今朝の交流田んぼ、凍った水面が朝陽を受けて輝いていますね。それもそのはず今朝の最低気温は−8℃(米沢)!南陽は米沢ほど冷えてないと思いますが、たぶん−6℃くらいにはなったんじゃないかと思います。

田んぼの表面が凍った状態で大雪が降ると「冬みず田んぼ」にも雪が積もってしまいます。そうなると見た目は「ふつうの田んぼ」と変わらなくなりますが、氷の下は水なので、水の中の小さな生きものたちはゆっくりながらも活動し続けることができます。そして結果として田んぼの土を肥やしてくれるのです。見た目は同じ状態でも、この差は意外に大きかったりするのです。

今年から始まった農水省の「環境直接支払い」のメニューとなった冬期湛水。雪の降らない地域では渡り鳥の休憩場所になるなど目に見える効果があり、学術的には地下水への涵養効果なども評価されています。でも雪国の農家としては、雪に閉ざされた期間に知らず知らず生きものたちが土を肥やしてくれることのほうが嬉しかったりします。もちろん直接支払いの8000円/10aも嬉しいんですけど(^^;)

今週末はかなりの荒天が予想されているので、水面が見える交流田んぼは今年最後かもしれません。生きものたちにとっても暗く厳しい環境になると思いますが、ゆっくり着実な活動を続けてほしいと思います。(めぐ)

これって排出権取引にならないの?




雪が積もる前にやっていること、その2。

しいたけ栽培に使うボイラーの燃料として、果樹園から剪定枝の回収をしています。自分たちの果樹園だけだと足りないので、何人か知り合いの園地からももらってきています。この枠で30個くらいは集めてきますから、それなりの量ではありますよね。

そこでふと思うのは「これって温室効果ガスの排出権取引対象にはならないの?」ということ。うちは量も少ないので大した話ではないんですけど、やっていることはそれそのものな気がするし、やり方次第でしいたけ販売のセールスポイントにもなりそうですからね。

どなたか詳しい方がいらっしゃいましたら教えてくださいませー(^^) (めぐ)