月別アーカイブ: 2010年10月

カメ抜き 3




カメ抜き後の玄米です。このくらいならまずまずの仕上がりかなと思います。

カメ抜き作業はもちろん有料になります。米価低迷の折り、米農家にとってここでの出費はけっこう痛いのではないかと思います。かといって消毒回数を増やせば労力も経費をかかるし、環境負荷も大きくなります。牧草地や雑木林に隣接するような田んぼなら仕方ない面もありますが、やはり生物多様性(とくにクモなど)を利用したカメムシ抑制を研究・実践していく必要があるのではないかと思います。この方法ならお金もかからず、環境負荷もない訳ですからね。

カメムシの検査基準が不必要に厳しすぎる!ということも事実だとは思いますが、農家自身も本気で農薬に頼らないカメムシ防除法を考えるべき時だと私は思いますね。(めぐ)

COP10最終日




生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)もいよいよ最終日です。twitterのTLなどによるとこの時間でも未だ合意に至っていないようですが、建設的な話し合いがされているものと信じたいものです。また、中身のある合意がなされることを期待したいと思います。

私の印象では、今回の会議は国家レベルの問題と市民レベルの問題がかなりごちゃ混ぜになって報道されてしまっていたような気がします。特に遺伝資源に関する話し合いは利権絡みのドロドロしたものを感じさせましたが、一方で市民レベルの交流などは成果があったようにも思います。

生物多様性・・・。国家レベルのことはなかなか難しいんでしょうが、まずはいま自分ができることは何なのか?を考え、行動することが大事なんだと私は思います。今回のCOP10を通じて生物多様性や環境について興味や関心をもった人も多いでしょうし、そういった力をどう集約していくか?私たち農家の役割は小さくないでしょう。今回どのような枠組みができるのか定かではありませんが、今後も自分たちがやるべきことをしっかりやっていきたいと思います。もちろん国が積極的な方針を打ち出してほしいとは思いますけどね。

遠く山形でそんなことを考えたCOP10最終日の夜でした。写真は現地で訪れた名古屋城です。(めぐ)

カメ抜き 2




色彩選別機で排除したものを皿に取ってみました。どういう仕組みで取り除いているのかイマイチ謎ですが、斑点米に青未熟粒など、あんまり見たくないものばかりが見えますね(^^;)今回は一時間に4俵くらいのペースで作業しましたが、まあまずまずな感じでしょうか。

一応名誉のため断っておきますが、私が管理する田んぼのお米ではありません。念のため。(めぐ)

カメ抜き 1




今夜からカメムシ被害を受けたお米の斑点米を抜く作業(通称カメ抜き)をおこなっています。

この作業は、色彩選別機という機械に玄米を通して斑点米だけを取り除く、というものです。機械の設定次第でかなりの精度まで性能を高めることができるそうですが、そうすると能率が著しく低下してしまうので、その頃合いがなかなか難しいところですね。規格外レベルの被害粒をなんとか一等、悪くても二等に収まるレベルにするべく頑張っています。写真の機械が色彩選別機です。

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ロゴマーク




これがCOP10のロゴマークです。上のマークも下の「2010」という数字も、ともに素敵なデザインだなぁと私は思います。いったい誰がデザインしたんでしょうね?

COP10もあと数日で閉会となりますね。国際的な枠組みでは協議が難航しているようですが、各国大きな視点から議論をしてほしいものです。その上で中身のある合意に至ってほしいと願っています。でも現状だと難しいのかな・・・。(めぐ)

記念の品




今回のCOP10行きはかなり急に決まったものでしたが、NGOスタッフ登録を済ませていた(というか、していただいていた)こともあり、大した働きをしていないにも関わらず素敵な記念品をいただいてしまいました(^^;)

そのなかでもとくに感動したのは中央に写っているタンブラー。中に地元の子どもたちが描いた絵が入っているのです。世界にひとつしかない絵と、その絵を描いた子どもからのメッセージ。本当に心のこもった贈り物をいただき、大きな感動と活力までいただいたような気がしています。本当にありがとう。

さて、自分のことを振り返ってみると、小学生の頃見学に行った筑波万博のことはよく覚えています。別段科学好きだった訳ではありませんが、「将来こんな世界になるのか!?」なんて思い興奮ましたからね。たぶん今回COP10に関わった子供たちの心にも「生物多様性」とか「環境保全」といった言葉が深く刻まれていくのでしょう。そんな彼らの希望や願いを消さないためにも、これに関わったすべての大人が今できることを真剣に考え、行動していくべきだと思います。私も農業に携わる者の1人として、この絵を描いてくれた子どもに恥じないような活動をしていきたいと強く思っています。もっともっと頑張らないといけないですね。大袈裟かもしれませんが、そんなことを感じた名古屋の旅でした。(めぐ)

展示ブース




今回私たちはメイン会場の生物多様性交流フェアの「エキスポゾーン」を見学してきました。

このゾーンは国、国連機関、自治体、企業、NGO、NPOなどがブース展示をおこなっていて、誰でも好きなところを見て回ることができます。ちなみにブースは200近くあり、とても半日では見きれないボリュームでした。クイズやスタンプラリーなど子供たちが楽しめる工夫もされていて、なかなか良かったのではないかと個人的には感じました。ただ、農業関係の展示が少なかったような気はしましたね・・・。

写真は環境省のブースですが、看板じゃなくて中を撮ればよかったですね(–;)(めぐ)

ゴミ箱




マスコミ報道にもありましたが、COP10の会場では発生するゴミを11種類に分別しています。はっきり覚えてなくて申し訳ないのですが、確か紙類だけで5種類、それにビン、缶、ペットボトルに可燃やプラスチック等々で11種類だったような気がします。

私は今回利用する機会はなかったのですが、実際きちんと分けようとするとなかなか手間はかかるようです。まあ、環境のために多少の手間は仕方ないところでしょうね。(めぐ)

in名古屋




昨日、今日と名古屋に来ています。私は名古屋に行ったことがないので、ちょっとテンション高めです。

今回名古屋に来た目的はCOP10、生物多様性条約第10回締約国会議のサイドイベント(?)に参加するため。それは昨日滞りなく終わったので、今日はメイン会場など時間の許す範囲で見学、交流してきたいと思います。

写真はサイドイベント会場最寄り駅だった金山駅の案内看板みたいなやつです。山形では感じられないCOP10の盛り上がりが至るところで感じられます。やっぱり来てみないと分かりませんね。貴重な経験になりそうです。(めぐ)

ミゾソバ




よく溝の傍に生えて、見た目が蕎麦に似ていることから「ミゾソバ」という和名が付いたそうです。そんな感じの写真が撮れたので載せたいと思います。

ちなみに葉っぱの形状から「ウシノヒタイ」とも呼ばれているそうですが、よく見ると確かにそんな感じですね。(めぐ)