カメムシ考




先日カメムシとイモチの消毒の写真を載せましたが、今日はカメムシについてちょっと考えてみたいと思います。

まず稲に加害する主なカメムシの実物から。写真上が「アカスジカスミカメ」で下が「アカヒゲホソミドリカスミカメ」といいますが、どちらも5〜6mm程度の小さな虫です。一般に「臭い!」と言われ嫌われているカメムシとは違うことが分かるかと思います。

そしてこのカメムシが乳熟期(米が固くなる前の時期)の稲穂を吸汁することによって斑点米が出来てしまうわけですが、籾を突き通して吸汁するほどの力があるわけではないので、籾の隙間などから加害するのではないかと考えられています。そして、じつは稲よりイネ科の雑草のほうが好きだという情報があります(たぶん本当)。

そうしたことを考えると、「カメムシってそんなに強害虫なの?」という気がしませんか?斑点米の検査基準が不当に厳しいことが農家をナーバスにさせているのでしょうが、私は「そんなにムキになって防除する必要ないんじゃない?」と思うのです。

いま、おきたま産直センターが集荷しているお米の約8割はカメムシ防除をしていないものですが、防除していない米に被害が多いということはまったくありません。

・田んぼの生態系を豊かに保つことでカメムシの害虫化を防ぐ

・畦畔に棲むカメムシを田んぼに追い込まないように草刈り時期を調整する

といったことで、よほど条件の悪いところ(牧草地に隣接など)以外はカメムシ被害を抑えています。

カメムシ防除は真夏の作業になります。公的期間からカメムシ警報が出れば2回も3回もやらなくてはいけないし、当然その分の農薬代がかかります。それに濃い薬剤に触れればその影響も心配しないといけない・・・。

「化学農薬」に比べると「豊かな生態系」や「草刈り時期の調整」は絶対的なものではないので、確かに信頼しにくい面はあります。だけど、費用のこと、環境のこと、そしてなにより自分自身の負荷軽減。考えるべき時がきていると思います。政策的な誘導はもちろん必要だと思いますが、農家自身の意識改革も求めたいところですね。(めぐ)

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