月別アーカイブ: 2011年9月

足踏み脱穀機




足踏み式の脱穀機です。文字は右から書いてあるし、とにかく古そうな代物だと思われます。この道具を知っているか知らないかである程度世代が判ってしまうそうですよ。もちろん私は知りませんでしたけどね(笑)

さて、何でこんな代物が今さら登場したかというと、じつはあんまり愉快な話ではないんです。稲刈り前の稲穂(玄米)の放射性物質測定のため、手刈りした稲を脱穀するために使うんですから・・・。

検査には2.5kgの籾が必要で、それには約100株分の稲穂を脱穀しなければならないそうなんです。さすがにその程度の量をコンバインで刈るわけにもいかず、そうなると手で刈って千歯こぎや手動の脱穀機で籾にしなくちゃ・・・という訳なんです(>_<)1ヶ所当たり100株刈るのも大変ですが、脱穀作業もやったことがないのでどうなるもんだか(^^;)って感じです。まさかこんな状況下で農機具の進化過程を学ぶことになるとは思いませんでしたが、まあこの非常事態ですからね。昔の人の技術力に感謝しつつ、この脱穀機には頑張っていただきたいと思います。

と、ここまでは冗談半分みたいなことを書きましたが、放射能測定に関しては私たちもかなり細かく調べるつもりで準備をしています(お米以外の農産物でも適宜検査を実施済み)。これまで山形県の検査では、県外から購入した稲わらを与えられた肉牛など因果関係がはっきりしている事例以外での検出は無いのですが、やはり心配なことは心配です。私は日々入ってくる情報や毎日見つめている生きものたちの姿から「まず問題ない」と思っていますが、消費者の皆さまには測定結果でしか安全安心を伝えられないことに多少のもどかしさも感じています。しかし相手は放射性物質ですから、きちっとした科学的検査が必要であることも理解はしています。今できることとして、稲刈り前と収穫後の検査を可能な限りきめ細かく実施し、安全を確認した上で消費者の皆さまにお届けできることを切に願っています。

それにしても・・・、原発や放射能に関する情報は、政府や東電の情報開示や対応がじつに不誠実ですよね。分からないのか隠しているのか騙そうとしているのか知りませんが、その不誠実さが多くの人を不安にしていることはきちんと認識して対応してほしいものです。ホントにみんな困ってるんだから・・・。

足踏み式脱穀機の感動からから最後は愚痴のような文章になってしまいましたが、とにかく放射性物質が不検出であることを願いたいと思います。(めぐ)

クサネム




ここのところ、田んぼに生えてしまったクサネム(通称マメ)抜きに励んでいます。

クサネムは強害雑草ではないので、そのままにしておいても収量的な被害はありません。しかしクサネムの実は厚みがほぼ玄米と同じなので、一緒に稲刈りしてしまうと選別がとても難しくなります。色彩選別や精米などをすればほとんどのマメは排除できるのですが、元から混ざってないに越したことはありませんからね。タネが田んぼに落ちないよう丁寧に抜き、別の場所で焼くなどして処理しています。(めぐ)

ラ・フランス




台風12号、大量の雨による大きな被害を残して日本列島を抜けたようですね。ここまで遅い台風というのはあまり記憶にありませんが、今回のが特殊なのか、それともこんな“滞在型台風”が増えてくるのか?それによって備え方も違ってくるだろうし、ちょっと気になるところですね。

当初の予報円では東北地方へ向かってくる感じだったのでかなり心配しましたが、幸いなことに置賜地方はちょっと風が吹いた程度で済みました。ラ・フランスもこの通りでひと安心しています。収穫まであと約1ヶ月。このまま無事にいってほしいと思います。

最後になりますが、今回被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。(めぐ)

レア看板!?




川西町の某所で見かけたこの看板。今ではなかなかお目にかかれない代物かと思いますので載せておきたいと思います。

山形県が期待の新品種として「はえぬき」「どまんなか」をデビューさせたのは平成4年だったそうです。その頃の私は農業とも山形とも全く無縁で、高校を出て千葉で社会人生活を始めたばかりでしたが、ラジオなどで「山形、はえぬき、どまんなか」という宣伝は聞いた覚えがあります。あの頃の私が記憶しているくらいだから、相当お金をかけて宣伝していたんでしょうね(笑)そんな私が山形に来た平成15年には「はえぬき」は主力品種となっていましたが「どまんなか」はすでに「幻のお米」になっていました(爆)そして平成23年。「はえぬき」は「つや姫」にバトンタッチする準備段階に入り、「どまんなか」は新幹線で人気の「牛肉どまんなか弁当」によってさらに“幻感”を強めています(笑)

新品種の研究開発は山形以外の各県でも盛んにおこなわれているようですが、ロングセラーとして名を残しているものは本当に少ないように思います。そう考えると「コシヒカリ」がいかに優秀な品種(販売プロモーション等含めて)だったのかが分かりますね。この看板を見て時代の移り変わりを感じつつ、山形県期待の新品種「つや姫」のブランドイメージ確立とロングセラー化を切望した次第です(笑) (めぐ)

防風ネット張り




台風12号。こんなに遅い台風あったっけ?というくらいのろのろと進んでいるようですね。あまりの遅さに上陸前から被害が出ているようですが、今後被害が大きくならないことを願いたいところです。

もし台風が来るとなると、農家として心配なのはやはりラ・フランスやリンゴなど秋に収穫する果物たちです。ということで今日は果樹畑に防風ネットを張りました。台風の力には到底適うものではありませんが、もし台風が来てしまった時には少しでも果実を守ってほしいものだと思います。(めぐ)

研修 追記


今回の研修、行き先は宮城県の大崎市と登米市、それと岩手県の花巻市でした。すべて内陸部とはいえ、大震災による甚大な被害を受けた両県だけに当方の企画者も中止又は延期を考えたそうですが、受け入れ先のご厚意もあって研修させていただくことができました。お忙しい中対応していただいた皆様にはこの場を借りて御礼申し上げたいと思います。

今回お伺いさせていただいた宮城県北部と岩手県南部は大震災で最も揺れが大きかった地域のひとつでした。バスで走っていても路面には地震の爪跡は残り、空き地には動かなくなった自動車が積まれていたり、あらためて被害の大きさを再認識した次第です。そんな中でも大崎、登米、花巻はなんとか日常を取り戻したように見えましたが、沿海部に行けば行くほど状況は厳しくなっているんだろうと思います。私自身もそうですが、この現状を忘れずにできることをやり続けていく必要性もあらためて感じました。

それから。ときどき「被災地域に行ってお金を使ってくることも大切な復興支援だ」なんてことを聞きますが、今回その意味がちょっと理解できたような気がします。地域経済が停滞してしまうことのマイナスは想像以上に大きいようでした。そういう意味でも今回の研修旅行には意義があったのかなと思ったりもします。

さて、このタイミングで行った宮城・岩手の研修でしたが、参加した各人が見たこと、聞いたこと、感じたことを自分のためにも他人のため活かしていけるようになればいいなと思います。そうなるように頑張っていきたいものですね。

以上(めぐ)

研修会 2




研修ついでに岩手県の「宮沢賢治記念館」も見学してきました(^^;)

行く前には「やっぱレストランの名前は“注文の多い料理店”なのかな?」などと言っていたのですが、行ってみると「“注文の多い料理店 山猫軒”」と書いてある建物が目に飛び込んできました(しかも入り口には“肥った方やお若い方は大歓迎いたします”という看板有り!)。それだけでも嬉しいところなんですが、記念館で宮沢賢治の生涯、とくに農業の研究・普及に力を注いでいたことを知り更にテンションアップ(笑)あの有名な「雨ニモマケズ…」の詩も、彼の生涯を知ることで更に感慨深いものになったような気がします。

今回の研修は「一泊二日の研修旅行」というようなものでしたが、実務面と精神面の両方を充たしてくれる、なかなか良い企画だったように感じています。組合員30名程度での研修となりましたが、今回学んだことを生かしていきたいものですね。(めぐ)

研修会 1




昨日、今日は研修で宮城県大崎市→登米市→岩手県花巻市に来ています。ということでその様子をちょこっと載せたいと思います

写真は登米市の生産者グループの田んぼでお勉強をしているところです。以前から会合等で面識のあった産地なんですが、有機栽培を組織的におこなっている産地ということで今回おじゃましてきた次第です。有機栽培をやっている者同士で盛り上がるのはいつも除草の話なんですが、今回は組織的に取り組む上で工夫している点や販売面での苦労話などもしていただきました。共感することもたくさんあっていい勉強になったと思います。農業を通じて地域環境を護る取り組みをしている者同士、ともに頑張っていきたいと思いますね。

今回お世話いただいたJA宮城登米のみなさん、その前にお伺いした東北大学大学院フィールド教育研究センターのみなさん、いろいろとありがとうございました。(めぐ)