前回の続きです。今回はカメムシの防除方法について。
一般的な栽培では、カメムシ被害を防ぐには
1、畦畔をこまめに草刈りするなどし、カメムシが棲みにくい環境をつくること。
2、被害が予想されるときには農薬等による徹底した防除をおこなう。
などと言われています。
一方、農薬を使わない有機栽培では、
1、出穂から40日間畦畔の草刈りをしない。
2、クモ、カエルなど、天敵の力を利用する。
3、穂を遅く出させる。
という、ある意味真逆な管理を心掛けています。何故こういった管理をするんでしょうか?
カメムシは、実は稲じゃなくてイネ科の雑草が大好物。稲穂に加害しようとする時期、畦畔にイネ科の雑草があれば、彼らはそこに留まり、あまり田んぼに侵入して来ないらしいんですね。それに、私たちの「生きものを育む有機栽培」ではクモやカエルなどの天敵がたくさんいるので、カメムシだけが爆発的に増えることを防いでいるようです。要するに「生物多様性」が機能しているということですね。そして、早く穂を出す田ほどカメムシ被害を受ける傾向があります。
これまでの経験では、この方法でほとんどカメムシ被害は防げています(雑木林や荒れ地に隣接する田んぼなどを除く)。カメムシの防除をすれば一緒に居なくなってしまうクモやカエルたちが、防除をしない田んぼでは天敵として活躍してくれる。自然や生きものと共生しているようで、なんだかとても面白いなぁと感じます。
抑草面でも「トロトロ層」など生きものの力を利用すべく研究しているのですが、まだなかなかうまくいきません。こちらも頑張らないといけませんね。(めぐ)
次へつづく
