今日の午前中、草刈りしていたら近くの農家のおじいちゃんに大声で呼ばれた。よく聞こえなかったので「何かなぁ?」と思い近寄っていくと、「昨日掘り上げしてたらでっかいツブ(貝のこと)いたんだけど、ポケット図鑑でもなんだか分からないから見てもらえないか?(すべて置賜なまり)」ということだった。
生きもの調査の影響かどうかは分からないけど、ときどきこういったことを聞かれる。私は生きもの調査ではいつも説明する側なので、「コイツに聞けば分かるだろう」とか思われているのだろう。実際そんなに詳しくはないので困ることもあるのだけれど、興味をもって生きものにまなざしを向ける農家が増えてきていることを実感できてとても嬉しい。
私も経験してきたことだけど、生きものを実際に見ること、存在に気づくことで、自然に対するアプローチはかなり変わってくる。そういう気持ちが最終的には農薬を減らすことやビオトープを造ることなどに繋がってくる訳だけど、その行為が自発的であることに大きな価値があると思う。
「田んぼの生きもの調査」はおこなう人の立場によってそれぞれに意義や楽しさがあると思うけど、農家が大事にしたいのはこういった観点なのではないかと私は思う。前楽天の野村監督の話ではないが「気付けば行動が変わり、行動が変われば環境が変わる」のだ。農家は日々自然に働きかけをしているのだから、ちょっとした行動の変化が自然や生きものには大きな変化を与える。どうせ仕事はするのだから、せっかくならば生きものにもやさしいことをしたい。そのためにも、よく観察することが大事だし、生きもの調査がそのきっかけになれば、と思う。
そんなこんなで長々と書きましたが、要するに今日は嬉しかったのです。生きものを見る「まなざし」が確実に広まっていることが嬉しかったのです。これからもっともっと広めていけるよう、これからも頑張っていきたいものだと感じた今日の出来事でした。(めぐ)
