稲の成長とともに、網を張るタイプのクモがかなり目立ってきました(写真はアシナガグモとオニグモ)。
彼らが張り巡らせるクモの巣と捕食活動によって、斑点米の原因を作るカメムシは田んぼで活動しにくい状況になります。つまり、クモは私たちにとってはとても大切な”益虫”ということですね。クモを増やすために特別何かをしているわけではありませんが、田んぼの生きものバランスを調えてあげることで、結果としてこのような恩恵に預かることができるというのは面白いことだなと思います。
一般的な田んぼではこれからカメムシ防除をおこなうので、クモを含む多くの生きものまで”巻き添え”にされてしまっていますが、ちょっと立ち止まってよく考えてみてほしい問題だなと思っています。無駄な殺生はなるべく避けたいですからね。
月別アーカイブ: 2015年7月
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溝切り
有機栽培ほ場検討会
今日は山形県有機農業者協議会主催の有機栽培ほ場検討会に参加してきました。
今回は庄内地方での開催でしたが、実際に田んぼを見学しながらの意見交換は毎度のことながらとても勉強になります。
今回は”ブラシローラー型ホバークラフト除草機”なるものを初めて見せていただきました。ブラシでの除草は秋田県などで主流になっているので聞いたことはあったのですが、実際に見てみてちょっとびっくり!上手く使えばチェーンよりも効果ありそうだし、「世の中にはいろんなことを考える人がいるんだなぁ(^_^;)」とすっかり感心してしまいました。
この検討会、順番的に来年は置賜地区で開催のはず。多くの人が来ても恥ずかしくないような田んぼづくりをちゃんとやらないといけませんね(^_^;)
雨避けビニール外し
イモムシ
ミズカマキリ
ヤゴの脱け殻
ヤゴの羽化
生育調査
うちでは今年から「山形95号」という品種を有機栽培で作付しています。この「山形95号」はまだ試験栽培中の品種で、うちは有機栽培の試験ほ場ということで作付しています。
そういう位置づけの田んぼなので、県の試験場から稲の生育調査をしにきてくれます。彼らは葉の枚数、草丈、葉の色、茎の数などを10日毎に調べてくれていて、気付いたことをアドバイスしてくれたりもします。有機栽培だとどうしても雑草対策が優先してしまい、生育状況などは後回しになってしまうことも多いのですが、こういったことを第三者が担ってくれると私としてはとても助かります。アドバイスやデータをよりよい米づくりに繋げていけたらいいなと思っています。