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田んぼの生きもの調査の準備

なぜ田んぼの生きもの調査をするのか
田んぼで育つ稲は、実は土を耕してくれるイトミミズや害虫を食べてくれるカエルヤクも・トンボなどの田んぼの生きものたち(生態系)と大きく関わっています。ところが近年、化学肥料や殺虫剤・除草剤の使用や、土の水路はコンクリートで固められるなどの影響を受け、田んぼの生きものたちは急激に減っています。
 環境と調和した農業を目指すために、まずは田んぼの生きもの調査を行うことによって、その実態を、調査し参加する生産者・消費者・地域の民間団体・行政・それに学校などで共有しなければなりません。単なる生きもの観察会に終わらず、調査データを記録・蓄積することにより経年変化として捉えると、農業と環境の関係などを知る手がかりとなります。
 有機農業や減農薬・減化化学肥料栽培など、農法の違いによる調査データを比較することを通して、生物多様性と営農の関係が見えてきます。

調査の内容
基本的には次の調査を行います。

◇基礎調査
田んぼの栽培方法や肥料のやり方などの履歴と栽培条件等は田んぼの持ち主から聞き取り調査と計測調査をします。

◇生息環境調査
天気・気温・水温・pH・溶存酸素・酸化還元電位・電気伝導度などを専用機材で計測します。

◇カエル調査
田んぼの周辺の畦道にいる害虫を食べるカエルの種類と数を調べます。

◇クモ調査
田んぼのクモを徘徊性(巣を作らない)と造網性(巣を作る)で数えます。

◇周辺環境調査

周辺の水路の魚類などを調査します。

◇土の中の生きもの(イトミミズ・ユスリカ)調査
土を耕してくれるイトミミズや食物連鎖の最初の餌であるユスリカが、(生態系の基幹部分で)指標生物であるため、少量の土の中にどれだけいるかを数えて、単位面積あたりの匹数の換算します。

◇土の中の生きもの(コドラート)調査
コドラート(20cm×50cm)を用いて田面の5ヶ所から表層(2cm程度)の泥を採取してその中に棲息する生物の多様性を見る調査。単位面積あたりの匹数に換算します。

◇虫見板(NPO法人農と自然の研究所)を使った調査
農と自然の研究所で開発した農具の一つである虫見板を使って田んぼの生きもの調査を観察、記録をとります。

◇雑草調査
コドラートを用いて、田面ならびに畦・農道の雑草調査を行います。

◇魚類調査
(社)農村環境整備センターの調査方法にのっとって魚類調査を行います。

※田んぼの生きもの調査プロジェクト発行「だれでもできる田んぼの生きもの調査ガイド」より抜粋