年の瀬にあたり




今年もいよいよ今日で終わりですね。年の瀬にあたり、ちょっとだけ今年を振り返ってみたいと思います。

2010年は国連が定める「国際生物多様性年」、しかも秋には生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が名古屋で開かれるということで、私たちも例年以上の意欲を持って米づくりや生きもの調査に取り組みました。形になったものもならなかったものもありますが、とくに印象に残っているのはカメムシとクモにスポットを当てた生きもの調査と魚道設置でしょうか。これまでも「農業技術と環境の両立」を目指してきましたが、このふたつは今後活動を続けていく上での「肝」になっていくような気がしています。今年の結果をよく検証して来年以降に繋げていきたいものです。

そしてCOP10。農林業が環境や生きものに果たしている役割を広く世間に知ってもらう絶好の機会だったと思いますが、こちらはちょっと残念な感じがしています。水田に関する決議もあったそうですが、ほとんど報道されませんでしたしね・・・。COP10で農林業の「お金以外の価値」がしっかりPRされていれば、現在のTPP議論ももう少し違った形になっていたのかな?なんて思ったりもしますが、終わってしまったものは仕方がない。国レベルでの有効な施策を期待しつつ、米づくりを通して生物多様性を保全している最前線産地として、今後も地道に頑張っていきたいと思います。

さて私が生きもの調査を始めて5年、ブログは約3年になります。ここ数年は活動の幅も広まり、同時に専門性や組織の統率力などを求められるようになってきました。農家をやりながらの活動で難しいこともありましたが、まずまず頑張ってこれたかなと思っています。この冬はある程度の体制変更をおこないたいと考えていますが、体制変更後も農家と地域にとって意義のある活動になるようスタッフ一同頑張っていきたいと思っています。

さてさて、最後になりますが、今年もたくさんの方々のご協力を得て様々な活動に取り組むことができました。この場を借りて皆様に御礼申し上げます。このブログも含めて来年もまたよろしくお願いいたします。それではみなさまよいお年を!(隊長)

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