世間はゴールデンウィークに突入したそうですが、農家は田植え前の準備やくだものの花摘みなど、忙しい時期を過ごしています。
この時期、地域の共同作業で「水路の掘り上げ」というものがあります。年に一度、水路の大掃除といった感じでしょうかね(2回の地域もあるそうですが)。いろんな場所に田んぼを作っている人は、GW半分以上掘り上げということもあるそうですよ。
最近はコンクリート水路が整備されているところが多く、作業もだいぶ楽になってきています。ただ、土の水路の場合、土手の崩れを治したり、スコップで蓄まった泥などを上げたり、やっぱりなかなか大変です。ユンボなど機械力でやる方法もありますが、なかなか全部というわけにはいきませんしね・・・。
コンクリート水路は「維持管理労力の軽減」という面でとても優れていますが、「田んぼの生きもの調査」をしている立場としては手放しで「賛成」とは言いにくいところです。環境や生きものたちのことを考えれば土の水路がいいし、一方で参加する人の減少・高齢化などの問題も切実ですしね。
すぐに解決法が見つかる問題ではないと思いますが、「田んぼの生きもの調査」が地域ぐるみで環境を考える機会になったらいいなぁ、なんて思ったりもします。(隊長)