月別アーカイブ: 2010年9月

ヘビ




お祭りなどで更新を怠っていましたが、また今日から再開です。

稲刈り前の草刈りももう少しなんですが、今日は私の行く手を遮るシマヘビが登場!感じないのか図太いのか、音や振動に驚くこともなく、ときどき頭をもたげて様子を窺っているだけ。咬まれてもあまり痛くなさそうなサイズでしたが、とりあえずこちらが避けておきました。そろそろ冬眠の準備でもするんでしょうかね。(めぐ)

カメムシ




8月にカメムシ・クモ調査をおこなった効果か、最近は私のまなざしもカメムシに向くようになってきたようです。

今は稲刈り前の草刈りに追われているのですが、作業後に畦畔草刈機を見るとけっこういるのです。3mmとか5mmくらいの大きさなので今まで気付きませんでしたが、たぶん今までもいたんだと思います。カメムシに気付くようになると・・・。なんだか心配ばかりが増えてしまいそうですが、ちゃんと事実を見て自ら対処方法を考えることができるということに意味があるのではないかなと思ったりもします。

写真のはこの辺りで個体数が多いアカヒゲホソミドリカスミカメだと思いますが、思ったほどヒゲが赤くないのであまり自信はありません。(めぐ)

今年の米は?




先日、県内の登録検査機関が集まり、今年の米検査に向けて会議がありました。私も検査員としてほぼ毎年参加しているのですが、この会議に行くと秋だなぁという気分になります。その中で、県内ですでに何回か行われている検査結果や猛暑の影響などから予想される米の品質の話もあったのですが、あまり良くないようです。その一番の原因になりそうなのが、心白・腹白(しんぱく・はらじろ)といったもので、米粒が白濁したような状態になったものです。これらが多くなると、米の外観や食味に悪影響を及ぼします。登熟期に暑すぎると発生しやすいそうで、対策としては田んぼの水管理を徹底することが第一です。今年水管理の手を抜いた人は……。例年以上に、人によってまた地域によって品質の差が出る年になりそうです。何はともあれ、検査員の実力が試される年になるのということは確かなので、適正な検査が出来るように基本を忘れずに臨みたいと思います。(一)

アイガモのエサ




悠々自適のアイガモくんたち。以前何かの本でアゾラ(オオアカウキクサ)を食べるというのを読んだことがあったので、ビオトープを覆っているコウキクサも食べるかと思い、与えてみました。とりあえずはよろこんで食べていたように見えたので、機会を見てときどきあげてみたいと思います。

交流田んぼのビオトープは毎年放っておいても勝手にコウキクサが大増殖します。アイガモも米だけじゃ飽きるだろうし、これをエサとして有効活用できたらいいんですけどね。(めぐ)

エノコログサ




一般には「猫じゃらし」と呼ばれていますが、正式にはエノコログサ(狗尾草)といいます。漢字のとおり、子犬のしっぽ、という意味らしいですが、猫に犬にちょっとまぎらわしい気もしますね。

とにかく繁殖力は旺盛なようで、田んぼ周りではほとんどの場所で見ることができます。というか、すごくたくさんありますね。(めぐ)

ヨメナ




秋を代表する花といえば「菊」を思い浮かべる方も多いと思います。ということで、キク科のヨメナです。どこでも見られる、という感じではなく、毎年同じ場所で咲いている、というイメージです。

多年草なので刈り倒しても翌年また生えてくるとは思いますが、私はヨメナのところはなるべく刈らないようにしています。なんかもったいない気がするもんで・・・。(めぐ)

ちょっと嬉しい


今日の午前中、草刈りしていたら近くの農家のおじいちゃんに大声で呼ばれた。よく聞こえなかったので「何かなぁ?」と思い近寄っていくと、「昨日掘り上げしてたらでっかいツブ(貝のこと)いたんだけど、ポケット図鑑でもなんだか分からないから見てもらえないか?(すべて置賜なまり)」ということだった。

生きもの調査の影響かどうかは分からないけど、ときどきこういったことを聞かれる。私は生きもの調査ではいつも説明する側なので、「コイツに聞けば分かるだろう」とか思われているのだろう。実際そんなに詳しくはないので困ることもあるのだけれど、興味をもって生きものにまなざしを向ける農家が増えてきていることを実感できてとても嬉しい。

私も経験してきたことだけど、生きものを実際に見ること、存在に気づくことで、自然に対するアプローチはかなり変わってくる。そういう気持ちが最終的には農薬を減らすことやビオトープを造ることなどに繋がってくる訳だけど、その行為が自発的であることに大きな価値があると思う。

「田んぼの生きもの調査」はおこなう人の立場によってそれぞれに意義や楽しさがあると思うけど、農家が大事にしたいのはこういった観点なのではないかと私は思う。前楽天の野村監督の話ではないが「気付けば行動が変わり、行動が変われば環境が変わる」のだ。農家は日々自然に働きかけをしているのだから、ちょっとした行動の変化が自然や生きものには大きな変化を与える。どうせ仕事はするのだから、せっかくならば生きものにもやさしいことをしたい。そのためにも、よく観察することが大事だし、生きもの調査がそのきっかけになれば、と思う。

そんなこんなで長々と書きましたが、要するに今日は嬉しかったのです。生きものを見る「まなざし」が確実に広まっていることが嬉しかったのです。これからもっともっと広めていけるよう、これからも頑張っていきたいものだと感じた今日の出来事でした。(めぐ)

ミントかな?




今年草刈りしていて目立つのがコレです。見た目と匂いからミント系の何かだと思われます。

私は山形で就農してからしばらく、ミントが身近に生えているものだなんて全く知りませんでした。数年前に畦畔のグランドカバーとしてシソ科植物に興味を持って調べたときに、じつは田んぼ周りにも自生(又は誰かが植えた)していることを知った次第です。

ミントならいろいろ使い道もあるだろうし、よく調べて農村資源として活かしていくことができたらいいんですけどね。(めぐ)

あーあ(–;) 2




近くで撮るとこんな感じです。黄色い小さな花も見えます。

「固定コストはかかるけど、収量と労力が計算できる」というのが紙マルチの利点ですが、紙が溶けた後にこんな事態が起こるとは・・・。秋仕事の予定も狂うし、なんとも困った話です。(めぐ)

あーあ(–;) 1




今年から紙マルチで有機栽培を始めたこの田んぼ。もちろん稲以外は植えてないのですが・・・。

黒っぽく見えるのは木みたいに茎が堅くなる草(アメリカセンダングサみたいに見えるが違くて、だんだん茎が赤くなる)で、紙マルチが溶けた(7月中旬)後に生えたものだと思われます。

私の経験では、この草はとにかく始末に悪い。その理由を以下羅列します。

まず、茎が堅くなるのでコンバイン作業に支障を来すこと。これだけ大量に、しかも大きく育ってしまうと・・・。頑張って抜くしかなさそうです。

さらに。中干し頃から生え始めるようなので、通常の除草・抑草体系では抑えることができないということ。また、生えてしまった場合は秋に別の対応が必要になることが何とも腹立たしい。

さらにさらに。この草は毎年生えるものではなく、何年かに一度忘れた頃に大発生したりするのです。傾向として茎数が足りない田んぼに出やすいように感じますが、そのメカニズムがよく分からないのです。これもなかなかストレスが溜まります。

そしてボヤキの最後は、何と言っても作業していて恥ずかしいこと!これに尽きますね。次へ

(めぐ)