月別アーカイブ: 2010年3月

イトミミズ




今日はとても暖かく、ここら辺の最高気温は19℃まで上がったそうです。

これだけ良い天気だと当然水温・地温も上がるので、「イトミミズもさぞ活発に動いているんだろうな」と思い交流田んぼに見に行ってみると、多いところではこんな感じでした。場所によってけっこうムラがあるのが気になりますが、これからも頑張って土を肥やしてほしいところですね。(めぐ)

温湯処理 2




そしてこの作業で最も重要なポイントは、お湯から出した種籾を直ぐに冷水などで冷ますことなんです。すぐ冷まさないとせっかくの種籾が発芽不良になったりするそうなので要注意です。

冷ますには冷水を溜めた水槽などを使いますが、ただ浸けているだけでは中のほうは冷めなかったりするので、やり方には注意と工夫が必要です。水槽の水を無駄にせず、なるべく少ない回数で確実に冷ます。けっこう頭を使うんですよ。(めぐ)

温湯処理 1




種籾の準備が済むと、次は塩水選、温湯処理と続きます。ですが私は塩水選をしないので、温湯処理の紹介へ移りたいと思います。

温湯処理は、農薬を使わない種子消毒の技術として近年注目を集めています。きちんとやれば殺菌効果は農薬と変わらない(但し農薬と違い残効がないので、処理後の種籾管理には注意が必要)ことが確認されているので、どんどん普及していってほしい技術だと思います。ちなみに産直センターでは7、8年前からこの方法に取り組んでいて、年々広まり昨年の実施率はほぼ100%とのことです。日にちを決めて産直センターに温湯処理機をセットし、希望者は自分で作業する形になっていますが、それでこの実施率はなかなか立派なんじゃないかなと個人的には思います。

そして作業ですが、産直センターでは「62℃で6分」を目安としておこなうようにしています。この写真だと水みたいに見えますけど、素手で出し入れとかしているとかなり熱いです。62℃だから当たり前ですけどね。。。(めぐ)

稲作講座




昨日は産直センターの稲作講座が開催されました。この講座は生産者の技術向上を目的に数年前からおこなっていて、栽培の流れに沿って通年で取り組んでいます。

今回は民間稲作研究所の稲葉先生を講師にお迎えし、主に育苗と初期育成、それに抑草について学習をしました。

稲葉先生のお話を聞いていて改めて感じたことは、「全ての技術(作業)は繋がっている」ということです。例えば田植え後の苗にイネミズゾウムシの被害が大きかったとき、どうしても「害虫が増えた!防除しなくちゃ!!」とだけ考えてしまいがちです。しかし実際にはそれだけではなく、軟弱な苗を植えていたり根腐れしてしまうような田んぼを作っていたり、その要因には技術が絡んでいることが往々にしてあるということ。逆に良いケースとしては、土づくりを頑張って土台となる生きもの(イトミミズ、ユスリカなど)を殖やすことで、肥料分が稲にとって吸収しやすい形に分解されたり、二次捕食者(カエル、クモなど)のバランスが整い害虫被害を抑えることも可能だということ。ここでよく書いている「生物多様性」による米づくりですね。その可能性を再確認することができました。

私たちもいろいろ実践してそれなりの成果が挙がりつつありますが、稲葉先生に同じことを言ってもらえるとすごく説得力があって、今後の取り組みにも力が入る気がします。いろいろ学んで健康な稲づくりと美味しい米づくりを実践していきたいものですね。(めぐ)

お目覚めのようです




ビニールハウスの中でたぶん冬眠から覚めたばかりの黒ずんだトノサマガエルが一匹あるいていました。

外よりは少し暖かい場所なので早く目を覚ましたのだと思いますが、まだ寒い日が有るの外で出会うように成るのはまだ先のことでしょうか。

何はともあれ本格的な春はすぐ目の前の様ですね。

現実逃避




昨夜から雪。一夜にしてまた冬の光景。こんな時は、愚痴やため息、絶句や締観、そんな言葉しか頭に浮かばないので、現実逃避に花の写真をアップします。

カナダオダマキ。名前の通りカナダ周辺出身の原種。日本の固有種はミヤマオダマキ。共通する特徴は、花が小さめで、強健であるということ。園芸種になればなるほど、花が大きく花色も多くなり、万人受けするようになります。原種系は花の本なんかで、「野趣あふれる」なんて表現でほめられていますね。こば

オモダカ




これが生育初期のオモダカです。根の先に付いているのが塊茎で、この塊茎と種子両方で増えるのでかなり厄介な雑草です。そんなオモダカですが、その仲間には食用・薬用になるものがあったり、古来「勝ち草」とも呼ばれていて、戦国武将の家紋にもなっているということです。結構生活に密着している草なんですね。

雪融け




田んぼの雪もかなり融けてきました。画像では分かりづらいですが、たくさんの白鳥がエサを食べに来ています。旅立ち前の腹ごしらえといったところでしょうか。オモダカの塊茎(球根のようなもの)が好きらしいので、たくさん食べていって欲しいものです。